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ピロリ菌がいた

 ピロリ菌は、胃の粘膜に生息しているらせん形をした菌で、主に胃や十二指腸などの病気の原因になります。子供の頃(2歳頃まで)に感染し、一度感染すると多くの場合除菌しない限り胃の中に棲みつづけます。ピロリ菌に感染すると、炎症が起こりますが、この時点では、症状のない人がほとんどです。大人になってから感染すると激しい胃の症状をみることもあります。
ピロリ菌の感染が続くと感染範囲が「胃の出口」の方から「胃の入口」の方に炎症が広がって、慢性胃炎(ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎)がすすむことになります。この慢性胃炎が、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、萎縮性胃炎、胃がん、さらには全身的な病気(貧血・血小板減少症・じんま疹・アトピー性皮膚炎)を引き起こすおそれがあります。


 ピロリ菌感染がわかった方は、除菌することをお勧めしています。感染診断として内視鏡を用いる方法と血液を用いる方法があります。


 当院では、内視鏡検査でピロリ感染胃炎を内視鏡施行当日に診断でき、同日から除菌療法を行うことができます。